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特集 広島の「ご当地獺祭」来月、発売 県内の酒米生産者が期待

2021.7.20 16:52
 山口県岩国市の酒「獺祭(だっさい)」です。国賓の接待に使われた高級酒ですが、来月、広島県限定の「ご当地獺祭」が発売されます。仕込みの現場を県内の酒米生産者が訪ねました。

 山口県岩国市にある獺祭の蔵元「旭酒造」です。

 「どうも、お世話になります。」(広島獺祭米の会)

 先月、ここを訪ねたのは獺祭用に酒米の山田錦を生産する「広島獺祭米の会」の農家です。

 「今回、この酒には必ずぼくらの作ったコメが入っていると、ちゃんと宣言できるし、そういう意味で今まで以上においしい酒になると思う。」(広島獺祭米の会 藤原博已会長)

 「今回はね、広島のご当地ということで加工して、今から仕込みへご案内しますけど。」(旭酒造 取締役 西田英隆製造部長)

 広島の「ご当地獺祭」の仕込みの見学です。まずは、コメを削る工程です。

 「今、70%くらいの精米歩合になっています。これから徐々に小さくしていくところです。」(精米部 井手彰二さん)

 このコメは、広島産ではありませんでしたが、農家は興味津々です。

 「広島のコメはどうなんです? よその県に比べて。」(広島獺祭米の会 藤原博已会長)

 「割と溶けやすくて、扱いやすかったと、現場の人間は言っていましたけどね。」(西田英隆製造部長)

 「今ね、どっちかと言うと、全体的に溶けにくいんですよ。」(旭酒造 桜井博志会長)

 「その理由は何ですか?」(広島獺祭米の会 藤原博已会長)

 「地球温暖化。高温障害。」(旭酒造 桜井博志会長)

 溶けやすいコメとは、いい酒米のことです。これは、藤原会長の稲刈りです。去年、猛暑の影響で全般的に悪いコメが多かった中、広島獺祭米の会のコメはよかったというのです。

 安倍前首相の地元の酒として国賓の接待にも使用された「獺祭」。去年は、最高品質の山田錦で作った酒が香港のオークションで84万円の高値で落札され、話題になりました。

 なぜ、「ご当地獺祭」なのでしょうか?

 「各県ごとに違いがあるんですよ。その県のコメで作って、その県にお返ししたら、農家のみなさんもさらにモチベーションが上がりますからね。」(旭酒造 桜井博志会長)

 企画はこの春、スタート。商品化は、福岡・山口・栃木に次いで4県目です。

 一行は、仕込みの部屋を訪れました。従業員がかくはんしているのが、広島の「ご当地 獺祭」です。

 「事前に水と米こうじを入れておいて、最後に掛け米を入れているんです。」(旭酒造 取締役 西田英隆製造部長)

 酒の仕込みは、ふつう、真冬に行いますが、1年中、行うこの蔵では、タンクの中に氷を入れて5℃前後に温度を調整していました。

 「これから帰って、ほ場を見る目も変わってきますし、本当にいいものを作っていかなきゃいけない。今、ひしひし思っています。」(広島獺祭米の会 藤原博已会長)

 コロナ禍の影響でことし、ほかの酒米産地が大幅な減産を強いられる中、獺祭用のコメは減産がありませんでした。主力の輸出が好調で、コロナ禍以前の水準に売り上げが戻ったからです。

 一行は、最後にしぼりたての獺祭を味わいました。

 広島の山田錦だけで作った獺祭はどんな味わいになるのか? 「広島県版 ご当地獺祭」は、来月2日、県内の取扱店などで発売されます。
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