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救出劇から1週間 保護のオオサンショウウオ 今の体調は? 広島

2022.4.15 16:16
平和公園でオオサンショウウオが保護され、1週間が経ちました。治療を受けているオオサンショウウオの今を取材しました。13日はえさのドジョウを食べたということです。

先週は、原爆ドーム前で撮影された国の特別天然記念物オオサンショウウオが話題となりました。

7日、直線距離でおよそ500メートル離れた平和公園西側の本川で、同じ個体とみられるオオサンショウウオが見つかり、安佐動物公園の職員の手で無事保護されました。

発見された場所は、太田川の下流で淡水と海水が混じる汽水域…。塩分濃度が高いため心配されていましたが、保護されて1週間たち、オオサンショウウオの様子はどうなのか、安佐動物公園を訪ねてみました。

14日の午後、安佐動物公園の職員が撮影した、オオサンショウウオの映像です。ゆっくりと動いています。よく見ると、後ろ足にはなにかふわふわしたものが付いています。保護されたあと、一度した脱皮したときの皮が残ってついている状態なんだそうです。

安佐動物公園 阿部勝彦副園長
「動き自体はそんなには変わっていないと思う。綺麗な脱皮だったがその後、尻尾の方に水カビが付いているので、その状況をみると、そんなに良くないのだろう。水カビ自体が原因で死ぬことはないが、(体調の)バロメーターとして水カビが出ているので、体の状態はまだ万全ではないという状態ですね。」

海水で内臓が弱っている可能性があるということで、心配されていましたが…。

安佐動物公園 阿部勝彦副園長
「腎臓とかにも当然影響はあるでしょうから、皮膚呼吸でもダメージを受けていることもあるでしょうから、その辺も脱皮を繰り返して徐々に良くなっていくとは思う。」

「生きた化石」や「世界最大の両生類」といわれるオオサンショウウオ。安佐動物公園は、1971年から、研究や飼育に取り組み、1979年からは飼育下での繁殖に成功している、いわば「オオサンショウウオのプロ」です。幼生から成体までの成長が観察できるのは全国でもここだけだといいます。

卵からふ化して3年ほどで、体長が10センチメートルほどになり、15年ほどで繁殖できる成体になるということです。

安佐動物公園 阿部勝彦副園長
「小さい個体、1歳とか3歳の個体には、こういったまだエラがあるような幼生には、冷凍赤虫(小さいミミズのような虫)を与えていますね。」

保護された個体は体長93・9センチ、体重6・35キロ…、ここまで大きくなるのには少なくとも50年はかかると推定されています。

3日前までは、エサを与えずに様子を見ていましたが、おととい、生きたドジョウをエサとして与え始めたということです。

安佐動物公園 阿部勝彦副園長
「1匹を口元でフラフラと誘うような状況で与えたんですが、その1匹は食べました。でも、あとの2匹はまだ昨日の段階では泳いでいましたので、食べていない状況。口元に来れば、パクっと水ごと吸い込むような感じで食べるんで、そんなにいつまでも残ってることはない。」

今後、血液検査やレントゲンの検査で、状態を詳しく調べていくということです。

安佐動物公園には、一般の人からオオサンショウウオの体調を心配する声も届いているといいます。

安佐動物公園 阿部勝彦副園長
「まずはエサが普通に食べれるようになって、健康な状況になれば、あとは元の自然に放すのが一番なので、市の文化振興課と相談しながら進めていくことになると思う。」

回復するまで見守り、その後は自然に戻したいということですが、そのめどはまだたっていません。
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