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イマシリ!『ことしは異例の展開!? 4月に花粉 大量飛散ピークのワケ』

2022.4.15 17:01
先週、広島県内各地で見ごろを迎えていた桜…。そんな4月上旬、「イマナマ!」の番組に関わる多くのスタッフからこんな声が聞かれていました。

「4月に入って花粉がヤバイ」
「3月もひどかったけど、4月の方が目が開かない。くしゃみが止まらない。」
「涙が止まらない。薬を飲んでもダメ。」
「くしゃみが出だしたら止まらなくなる。」
「3月がピークかなと思ったが、先週は常に鼻がたれている感じ。」

花粉に苦しみ、耳鼻科を訪れる人の数も例年とは傾向が異なるといいます。

耳鼻科の医師
「本当に耐えられないという声が4月に入ってから多い。例年は4月に花粉症の来院者は増えないが、4月に入って症状が初めて出た患者が多い傾向。経験がない。」

きょうの「イマシリ!」のテーマは、『ことしは異例の展開!? 4月に花粉 大量飛散ピークのワケ』。

  ◇  ◇  ◇

こちらは、平均的な年の花粉の飛び方を示したものです。▽2月下旬から3月上旬、スギ花粉がピークを迎えます。▽3月中旬からスギ花粉は次第に減少し、ヒノキ花粉が飛び始め、▽3月下旬から桜が咲くころになると、スギよりヒノキが多くなり、▽4月上旬から桜満開を過ぎたころ、ヒノキ花粉の最盛期となります。そして、花粉の飛ぶ量はスギの方がヒノキよりも多いとされています。

一方、「イマナマ!」の番組に関わるスタッフ50人に「いつ花粉の症状が最もきつかったか」が聞いたところ、ことしは「4月上旬」と答える人がとても多くいました。

実際の観測結果を見てみましょう。ことしからRCCでは、本社屋上でウェザーニューズ社の「ポールンロボ」を使って、花粉観測を始めています。RCCのデータのほか、広島県内各地に設置されているポールンロボで観測されたデータを基に毎日、花粉がどれくらい飛んだか、解析した結果が公開されています。

広島市中区(西部)、三原市(東部)、三次市(北部)の3地点で毎日、花粉が飛んだ数を棒グラフにしたものですが、ことしは明らかに4月上旬が最も多くなっています。

4月上旬にこれだけ多いということは、ことしはスギよりもヒノキの花粉の方が多かった可能性があります。ことしの花粉の傾向について広島市内の耳鼻科の先生は次のように話しています。

今井耳鼻咽喉科 今井崇勝院長
「ことしの傾向は(2月下旬は)スギ花粉がなかなか飛ばないところで、前半は雪や雨、寒い時期が多かった。急に暖かくなって、3月に入って、突然、たくさん飛んで、黄砂も重なって症状が一気に悪化した方が3月前半は来られた。3月下旬に入ってからヒノキも飛び始めて、スギの終息もままならない段階で2つの花粉がたくさん飛んで非常に悪化したのでは。(3月下旬から4月上旬は)天候が非常に恵まれていたので、花見前後の桜が咲いていた頃に花粉もたくさん飛んだ。例年、スギやヒノキが重なるあたりは観測数は3ケタを記録するが、ことしは4ケタ…。今まで7~8年観測している中では一番飛んでいる。経験にはない。」

なぜ、ことしはスギ花粉をしのぐほどのヒノキの花粉が飛んでいる可能性があるのか。はっきりとした理由はわからないのですが、1つはヒノキが飛び始める3月下旬から4月上旬は晴れの日が多くて気温もかなり高かった。多くの花粉が飛んで、しかも長い時間、空中に漂いやすい状況だった可能性があります。

そして、もう1つが、広島県内の山林の植生が関係しています。こちらは、どんな種類の木が生えているかを示しています。広島県の山林は、もともとスギよりもヒノキの方が広い範囲に植えられていて、ヒノキの花粉が多く飛ぶポテンシャルはあるのです。ことしの冬から春にかけての天候の変化がヒノキ花粉を大量に飛ばせる形にうまく合ってしまった可能性があるということです。

この先、1週間の花粉予測です。大量飛散のピークは過ぎましたが、ただもうしばらくは多く飛ぶ状況は続きます。ゴールデンウィークが始まる頃までヒノキは飛ぶので、もう少し我慢が必要です。

さらに今井先生は、次のようなことも指摘しています。

今井耳鼻咽喉科 今井崇勝院長
「先週がおそらくピークで、この先はどんどんひどくなる可能性は低いが、今から2~3か月、気を付けてほしいのは、花粉で粘膜が痛んでいるので、寒暖差、黄砂、PM2.5など大気汚染の物質が鼻に入ると、過剰に反応することがある。良くなったり悪くなったりがだらだと続くことがある。」

花粉の情報以外も天気予報でしっかり確認して、花粉症のみなさん、一緒にがんばりましょう。
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